2019年度　KANSEI “感性”サロン

感性工学・人間工学の研究活動に関わる産学官の集いを開催します。

質感や色感などの人間の持つあいまいな感覚を科学的に分析し，顧客やユーザーの感性にあった高い価値を持つ商品の開発やサービス向上を図る取組の一つとして，脳波を測定し，感情の変化を2次元で表示させる機器を新たに開発した株式会社電通サイエンスジャムより，取締役である木幡容子 氏をお招きし，手軽な感性の計測機器の活用の最前線をご紹介いただきます。次に，人の多様な情報を処理する汎用的なAI開発を目指した「人工知能先端研究センター」を設置している国立大学法人電気通信大学から，坂本真樹 氏（大学院情報理工学研究科情報学専攻・教授）をお招きし，感性AIの開発に向けて，質感の追究や色やイメージからの言語抽出に関する研究やオノマトペ（擬音語や擬態語）を数値化する研究など，最新の質感研究をご紹介いただきます。さらに，地元企業の取組事例として，中国地域質感色感研究会，ひろしま感性イノベーション推進協議会，広島大学感性イノベーション研究推進機構（COI）に参加し付加価値の高い商品開発に取り組まれている三菱ケミカル株式会社より，これまでの取組動向をご紹介します。